特集 世界の病院医療の動向
看護職と他の専門職との関係
矢野 正子
1
1東京都立府中病院
pp.37-39
発行日 1977年9月1日
Published Date 1977/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206324
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医療職種間の関係や同一職種内の関係について,その理想像を論じているものは沢山あるし,またアメリカなどでは,チームアプローチという形で10名前後のメンバーからなる学際的チーム(multidisciplinary team)によるケア・サービス改善のための研究が,地域の小児疾患プログラムとか,心臓患者のケア,急性期のケア,家族ケアなどの分野で盛んに行われているようである.
ヘルスケアの中心は患者であり,それは患者のニードを満たすという点に焦点がしぼられてきており,患者にとって最適な健康状態を実現するために,関係専門職のチームワークによるアプローチの重要性が叫ばれてきている.今後,患者の医療に携わる職種や学問領域はますます増える傾向にあると思われるし,それに伴う複雑で急激な社会の変化によって,新しい役割が看護婦に要求されてくることも大いに予想される.
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