Japanese
English
研究ノート
介護老人保健施設で働く看護師の痴呆症状に対するとらえ方と対応
The Interpretation and Nursing Care for the Behavior of Elderly with Dementia in Health Service Facilities for Elderly
長畑 多代
1
,
松田 千登勢
1
,
小野 幸子
2
Tayo Nagahata
1
,
Chitose Matsuda
1
,
Sachiko Ono
2
1大阪府立看護大学
2岐阜県立看護大学
1Osaka Prefecture College of Nursing
2Gifu College of Nursing
キーワード:
介護老人保健施設
,
痴呆性高齢者
,
痴呆症状
,
とらえ方と対応
,
health service facilities for elderly
,
elderly with dementia
,
behavior of elderly with dementia
,
the interpretation and nursing care
Keyword:
介護老人保健施設
,
痴呆性高齢者
,
痴呆症状
,
とらえ方と対応
,
health service facilities for elderly
,
elderly with dementia
,
behavior of elderly with dementia
,
the interpretation and nursing care
pp.39-49
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究の目的は,介護老人保健施設で働く看護師の痴呆性高齢者への関わりのうち,痴呆症状に対するとらえ方と対応に焦点を当て,これを明らかにすることである.4施設8名の看護師を対象に面接調査し,質的に分析した結果,痴呆症状に対するとらえ方と対応には,①≪言動の意味がわからず,意思の疎通がないまま一方的・その場しのぎの対処≫,②≪言動の意味がわからず,意思疎通困難感を抱きながら必要なケアを手探りで対応≫,③≪言動の意味はわからなかったが,対応を通して相手の反応から有効性を実感≫,④≪言動の意味を相手の身になってとらえ,その人にあったケアを試行錯誤しつつ対応し,さらに言動の意味と相手に添うケア方法を探索≫の4つのカテゴリーが見出された.①②③では,痴呆性高齢者の言動の意味が理解できないまま対応しているのに対して,④では,相手に添ったとらえ方のもと,その人にあったケアを模索しながら対応し,相手の反応から対応結果を評価しつつ,さらに言動の意味とケア方法を探索し続けていた.4カテゴリーの比較から,痴呆性高齢者に添って言動の意味をとらえ,相手にあったケア方法を探索していく探索的アプローチの獲得が,老健で働く看護師の課題であると分析した.
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