Japanese
English
研究ノート
痴呆性高齢者のグループ回想法実施時における表情の特徴
Characteristic of Expression of Elderly with Dementia in Group Reminiscence
細川 淳子
1
,
佐藤 弘美
1
,
高道 香織
1
,
天津 栄子
1
,
金川 克子
1
,
橋本 智江
1
,
元尾 サチ
1
Junko Hosokawa
1
,
Hiromi Sato
1
,
Kaori Takamichi
1
,
Eiko Amatsu
1
,
Katsuko Kanagawa
1
,
Tomoe Hashimoto
1
,
Sachi Motoo
1
1石川県立看護大学
1Ishikawa Prefectural Nursing University
キーワード:
痴呆性高齢者
,
グループ
,
回想法
,
表情
,
elderly with dementia
,
group
,
reminiscence
,
expression
Keyword:
痴呆性高齢者
,
グループ
,
回想法
,
表情
,
elderly with dementia
,
group
,
reminiscence
,
expression
pp.81-88
発行日 2004年3月15日
Published Date 2004/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
平成14年度春のグループ回想法プログラムにおけるビデオ撮影によって得られた表情の画像と,その表情時の回想内容を重ね合わせながら,一事例(A氏,88歳男性)にみられる特徴的な表情を捉える試みを行った.さらに,その表情が日常生活でもみられるかを観察した.結果,5回の回想法でみられたA氏の特徴的な表情として【難しい表情】【見定める表情】【笑いの表情(社交的な微笑み・照れ笑い・口を大きく開けた笑い)】【困った表情】【おどけた表情】の5つが抽出された.また,3日間の日常生活における対人交流場面との比較では,困った表情やおどけた表情は観察されず,難しい表情と見定める表情は各々1場面観察された.笑いの表情では,社交的な微笑みは1場面,照れ笑いは数回,口を大きく開けた笑いは,アクティビティケア時に観察された.日常生活では全般的に表情が変わらない時間が長かった.
表現された表情から回想法での刺激が対象にとってどんな意味をもったのかを吟味することで回想法プログラムの評価を行い,そこで引き出された力を日常生活の中で活かしていくケアが重要だと考える.
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