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資料
幼児期の自閉症児をもつ家族の家族機能および支援に関する検討
Family Function and Support of the Families who are Raising a Preschooler with Autism
今井 礼子
1
,
浅野 みどり
2
,
小林 加奈
3
Ayako IMAI
1
,
Midori ASANO
2
,
Kana KOBAYASHI
3
1順天堂大学医学部附属順天堂医院
2名古屋大学医学部保健学科
3名古屋大学医学部附属病院
1Juntendo University Hospital
2Nagoya University School of Health Sciences
3Nagoya University Hospital
キーワード:
自閉症児
,
家族機能
,
サポート
,
Children with Autism
,
Family function
,
Family Support
Keyword:
自閉症児
,
家族機能
,
サポート
,
Children with Autism
,
Family function
,
Family Support
pp.17-25
発行日 2006年12月30日
Published Date 2006/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200262
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Ⅰ.はじめに
1歳6ヶ月児健診による発達障害の早期発見や発達障害者支援法の成立などから発達障害児へ関心は高まりつつあり、保健師・ソーシャルワーカー・保育士などの専門職による取り組みがなされている。しかし、核家族化、地域の人との連携の希薄など家庭での養育機能の低下が指摘されているように、障害児の母親はさらに療育上の不安を増幅させやすい状況にあるといえる1),2)。Wiklerら3)の説によれば、障害のある子どもの親は、子どもの成長発達に伴って幾度となく障害受容過程の危機に繰り返し遭遇し、その中でも乳幼児期の母親は就園・就学の選択、集団生活への不安などの様々な困難に出会うことが最も多い時期と指摘している4)。また、母親の育児ストレスや疲労感は子どもの障害特性によって異なると考えられており、運動面の障害が少なくとも対人・知能面での障害がある自閉症児を持つ母親はストレスが高いことが指摘されている5),6)。
そこで本研究では、幼児期の自閉症児を養育する母親のつらく困難であった時期のサポートの状況と家族機能の関係を明らかにすることを目的とした。
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