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研究報告
乳幼児期の喘息児をもつ母親の養育体験の意味づけ─育児ストレスの認識が強い母親2事例の検討より
Mother's Perceptions of Their Experience on Raising Infants with Asthma : Case Study of Two Mother's Perceptions with High Levels of Parenting Stress
石井 真
1
,
浅野 みどり
2
Makoto ISHII
1
,
Midori ASANO
2
1北里大学看護学部
2名古屋大学医学部保健学科
1Kitasato University of Nursing
2Nagoya University School of Health Sciences
キーワード:
乳幼児期
,
喘息
,
慢性疾患
,
養育体験
,
意味づけ
,
Infant
,
Asthma
,
Chronic Disease
,
Experience of Raising
,
Perception
Keyword:
乳幼児期
,
喘息
,
慢性疾患
,
養育体験
,
意味づけ
,
Infant
,
Asthma
,
Chronic Disease
,
Experience of Raising
,
Perception
pp.39-46
発行日 2007年6月30日
Published Date 2007/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200005
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Ⅰ.緒言
喘息児を持つ親は、ケアの負担や子どもの将来の不安など多くのストレスを抱えている。喘息児をもつ親にとって日常生活は、子どもの突然の発作や入院など様々な困難な状況に対応しなくてはならない。特に、乳幼児期の子どもをもつ親には、育児ストレスや喘息に関するケアの負担、疾患に関連した不確かさが高く、家族によっては危機的状況になると報告されている1)-3)。
看護者はそのような家族をサポートするために、家族とのパートナーシップを確立したうえで教育的な支援を行ない、QOLの向上を促すケアが有効とされている4)。しかし、看護者が、喘息児をもって生活する家族の主観的な体験を理解した上で教育的支援を行わなければ、パートナーシップの確立は困難であり、家族にとって意味のあるサポートとはならない。
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