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【会長講演】
災害看護活動のリーダーシップ—阪神淡路大震災の経験から
The Leadership of Disaster Nursing : Focus on Hospital Nursing in the Great Hanshin Awaji Earthquake
新道 幸恵
1
Sachie Shindo
1
1青森県立保健大学
pp.2-8
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200374
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1.はじめに
日本災害看護学会の第2回の開催に当たりまして、「実践知から理論知へ」をメインテーマに設定して、準備を進めてきました。昨年の第1回大会での発表などによって、予想外に災害看護については実践活動が行われていることを知りました。そこで、この第2回では、災害時の実践的な看護活動を、今後の活動に幅広く活用していけるように、普遍化への努力が今後の課題ではないかと思いまして、災害の実践活動の中から導き出された知識を理論知へと導き出すきっかけ作りになることへの期待をメインテーマに込めました。
昨年の第1回の大会以降の1年間は、トルコ地震、台湾地震、JCOの放射能災害、有珠山や三宅島、新島などの火山の爆発やそれに引き続く地震等、大きな自然及び人為的な災害が多発致しました。このような災害は、多くの人々の命や健康に大小さまざまな被害を長期間にわたって及ぼし、災害看護活動が求められます。このような災害はいつどこに起こるかについての予測は非常に困難です。それ故に、いつ、誰が被災者になり、災害看護の担い手として求められるようになるかわかりません。災害看護活動の普及並びに、体系化の必要性を痛感しております。
会長講演には、阪神淡路大震災時の看護活動の体験記録を分析してまとめ、「災害看護活動のリーダーシップ」として報告いたします。
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