Japanese
English
【シンポジウム】
臨地実習と現任教育の相関と相乗効果—雲仙普賢岳噴火災害の対応から見えた看護
Area Practice and the Correlation of the Incumbent Task Education and Multiplier Effect. The Nursing Which Cuold Be Seen From the Correspondence of the Eruption Disaster of Mt.Fugen, Unzen.
高口 榮子
1
Eiko Kohguchi
1
1長崎県介護実習・普及センター
キーワード:
危機管理
,
トリアージ
,
看護理念
,
スーパービジョン
,
管理システム
,
control of a crisis
,
triage
,
nursing ideology
,
super-vision
,
control system
Keyword:
危機管理
,
トリアージ
,
看護理念
,
スーパービジョン
,
管理システム
,
control of a crisis
,
triage
,
nursing ideology
,
super-vision
,
control system
pp.32-42
発行日 2002年5月30日
Published Date 2002/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200350
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I はじめに
災害看護の原点は看護基礎技術の習得と看護管理である。
雲仙普賢岳噴火災害を体験し、日常を自然災害サイクル1)【図1】における「災害間期」と捕らえなおした。
長期災害という特異性から危機管理は恒常的となったが、現任教育が効を奏した。
今回の災害体験を貴重なこととして継承するために、看護提供方式として組織化してきた。結果、この組織化の論理的過程とトリアージの実践的な追体験を臨床現場の職員と看護学生が共学することは、次代の育成にとって意味があると考えるに至った。体験は財産である。世代交代のなかで学びなおし、評価を繰り返すことで、異変にも即応し、実践することができる。災害は自然災害も人為災害も同じようにサイクルを持っている。今回の体験で(十)要因をあげると、①歴史を語り継いだこと、②予測し診断し、意志決定していく過程を訓練していたこと、③敏速に評価し分析し合ったことである。今後は、臨地実習施設と教育機関が相互関係を認識してチームを形成することにより、基礎教育と現任教育の双方に相乗的な成果を得ることが期待できよう。長崎県立島原温泉病院(現在、県立島原病院と改称)は平成14年次から、県立シーボルト大学の臨地実習施設となる。危機管理を災害地の臨場感とともに、折々の鮮烈な反応を自律体験として伝えたい。成功体験は適応力を拡大する。
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