特集 自然災害と公衆衛生活動
三宅島噴火災害を支援して
小杉 眞紗人
1
1前島しょ保健所三宅出張所
pp.460-462
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100100
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2000年6月末の三宅島噴火災害発生から,すでに4年半が過ぎた.同年9月には全島民の島外避難が実施され,今年2月の避難解除宣言まで,島民は慣れない街で4年5カ月に及ぶ避難生活を余儀なくされた.この間,公衆衛生担当者として貴重な体験を積んだと考えており,この機会に,住民をどうサポート(災害支援)したのか振り返ってみたい.
三宅島噴火災害の概要
三宅島は東京の南約180kmの洋上,伊豆大島と八丈島の中間に浮かぶ面積55km2,周囲38kmのほぼ円形の,人口約3,850名が暮らす島である.有史以前から噴火を繰り返し,近年も約20年ごとに噴火しており,また緑豊かな野鳥の宝庫としても有名である.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.