Japanese
English
【会長講演】
災害看護の展望−経験知からの備え−医療現場における看護職の役割
Perspective of disaster nursing Preparedness based on firsthand knowledge Roles of nurses in the field of medical practice
菊池 志津子
1
Shizuko Kikuchi
1
1前国立病院機構災害医療センター
キーワード:
災害看護
,
医療現場
,
備え
,
disaster nursing
,
field of medical practice
,
Preparedness
Keyword:
災害看護
,
医療現場
,
備え
,
disaster nursing
,
field of medical practice
,
Preparedness
pp.2-9
発行日 2008年5月31日
Published Date 2008/5/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200223
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
災害発生時には想定外の出来事が頻発し、その対応が遅れると混乱を招く。医療の現場における初動のポイントは、速やかに指揮命令機能を持つ本部を立ち上げること、そして職員・患者・施設の安全を確認し、情報の集約を行い、対応方針を決定することである。職員は本部の方針に基づき、情報を共有し、早期に医療活動を開始できなければならない。医療の現場において看護職は職員の半数以上を占めている。外来患者の受け入れや傷病の手当、入院患者の避難や不安解消、被災患者の受け入れ態勢の整備、そして受け入れの実際等、看護師に期待される役割は大きい。災害時対応能力を身につけるよう努力する必要がある
ここでは、医療現場において看護職が役割を果たすための「備え」について、平成19年1月に実施した国立病院機構共同臨床研究(災害分野)「災害に対する日常の備えに関する実態調査」から、災害拠点病院の「備え」の実態について述べる。災害拠点病院に対しての調査票は507病院、回収率は45.4%である。
Copyright © 2008, Japan Society of Disaster Nursing All rights reserved.