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1.ネットワーク活動の概要
ネットワーク活動は、ネットワーク活動委員会、ネットワーク活動・調査調整部会、先遣隊会議で企画・運営を行っている。ネットワーク活動・調査調整部では、災害発生時、月毎の本部・東日本エリア・西日本エリアのメンバーが初期調査および初動調査を実施している。初期調査(initial survey)は、被災地の組織会員や個人会員等のネットワークを活用し、発災後1週間以内に電話で情報収集を行う方法を用い、被害状況の確認、ケアニーズ等の把握を目的とし、現在22名のメンバーが活動している。初動調査(preliminary survey)は、災害発生後1週間から4か月までに、直接、被災地に赴き調査を行う方法で、直接的な被害状況の確認、ケアニーズ等の把握を目的としている。本学会には、更に先遣隊(first assessment party)の制度がある。大規模な災害が発生した場合、災害看護の専門家として現地に入り、健康問題、看護ニーズ等の情報収集と査定を行い、必要な看護支援を明確にする。また、査定を行う際には看護ケアを実践しつつ、支援体制作りに必要な情報提供、助言や関連諸機関への橋渡しを行う。先遣隊登録者は現在11名であり、活動期間は、発災直後〜3日以内に現地に入り約1週間としている。
平成25年から実施している継続調査(continuous survey)は、初動調査で、長期的な被害が予想された場合、直接、被災地に赴き調査を行う方法を用い、直接的に被害状況の確認、災害へ中長期的の対応や課題等の把握を目的としている。調査を実施する際は、調査時期と方法について、委員長、月担当者および被災地に近いメンバー間で検討し実施することにしている。
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