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資料
がん看護学領域における研究の動向と課題:過去5年間(1998〜2002年)に看護系学会誌2誌に掲載された研究論文
Research Trends and Issues in Cancer Nursing : Published Research Papers in Two Nursing Journals for the Past Five Years (1998〜2002)
真壁 玲子
1
Reiko Makabe
1
1福島県立医科大学看護学部
1School of Nursing, Fukushima Medical University
pp.13-19
発行日 2003年12月25日
Published Date 2003/12/25
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Ⅰ.はじめに
看護研究の成果発表件数は,年々その増加をみせている.欧米においては,研究成果発表内容を検討した文献研究から,看護研究の実践への関連性や実践での活用の必要性が提言されている1,2).このことは,がん看護学領域においても同様であり,看護における理論,研究,実践の関連が重要であると報告されている3).
日本における研究成果に関する文献研究では,テーマを設定しそのテーマに関連する研究論文について文献検討を行い,看護研究の動向や概観,今後の課題を報告している.例えば,研究方法の統計手法に関する文献検討4)や,学会活動状況や動向としての研究発表内容を検討した報告がある5〜8).日本のがん看護学領域における研究においても,がん看護実践領域における文献検討により動向や課題を総説としてまとめ報告したり9),さらに特定分野に関する文献の検討として,サバイバー10)や終末期にあるがん体験者へのケア11)をテーマとした文献研究が報告されている.
本稿では,日本におけるこのような文献研究の報告4〜11)をふまえながら,がん看護学領域における最近の研究の動向を明らかにするため,過去5年間に看護系学会誌2誌に掲載されたがん看護学領域における研究論文を検討し,今後の課題を考察する.
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