Japanese
English
第22回日本看護科学学会学術集会 会長講演
研究による実証が,説明できる看護を築く
Telling People How Nursing Makes a Diffarence through Researches
菱沼 典子
1
Michiko Hishinuma
1
1聖路加看護大学
1St. Luke's College of Nursing
キーワード:
看護技術の特徴
,
測定用具
,
生命力を揺り動かす
,
characteristics of nursing art
,
measurements
,
rocking the vital power
Keyword:
看護技術の特徴
,
測定用具
,
生命力を揺り動かす
,
characteristics of nursing art
,
measurements
,
rocking the vital power
pp.67-73
発行日 2003年3月28日
Published Date 2003/3/28
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
1.はじめに
今回,「説明できる看護」というメインテーマを掲げました.自分の健康は自分で守る社会となった今世紀は,健康を守るために看護は何を提供できるのか,看護によってどういう効果を得られるのかを,社会に対して説明し,社会が看護を納得して受け入れ,さらに積極的に看護を買おうと考えてもらえなければなりません.
近代看護の創始者ナイチンゲールによって,看護のないところでは病いからの回復が遅れる,あるいは回復しないことが証明され,専門家としての看護の力が認められました.今年100周年を迎えた聖路加国際病院と聖路加看護大学の創立者トイスラー医師は,80数年前,日本においてすでに西洋医学を学んだ医師がいて手術は成されているのに患者が回復しない,それは看護がないからだと判断し,看護教育を始めたという経緯がありますが,これも看護の力を認めていたことを示しています.看護は,病気の回復,健康の維持に役立つと認められてきましたし,認められておりますが,改めてどういうメカニズムで,どのように役立っているのかを説明しようとすると,急に曖昧になります.
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