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特集 ニューロエコノミクス(神経経済学)とは何か?――ヒトの価値観が生まれる脳の仕組みの理解とその先の未来
社会科学における実証研究の展開
-――行動経済学を例として
The development of empirical research in social sciences
――Taking behavioral economics as an example
犬飼 佳吾
1
Keigo INUKAI
1
1明治学院大学経済学部実験経済学研究室
キーワード:
行動経済学
,
実験社会科学
,
ニューロエコノミクス
Keyword:
行動経済学
,
実験社会科学
,
ニューロエコノミクス
pp.117-120
発行日 2024年4月13日
Published Date 2024/4/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28902117
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経済学をはじめとする社会科学研究は,この20年あまり人を対象とする実験研究を取り入れることで飛躍的な進展を遂げてきた.これらの研究は人文社会科学の研究スタイルを大きく変えただけでなく,神経科学などの異分野融合研究も生み出し,人文社会科学の実証研究のあり方を大きく変えた.このように従来はあまり重視されてこなかった,実験という共通手法の導入は,人文社会科学諸領域の研究を大きく進展させるとともに,分野間の対話と交流を促してきた.本稿では,主に行動経済学の研究を中心にこれまでの研究を振り返りつつ,ニューロエコノミクスなどの近年の研究展開を紹介することを通じて,人文社会科学研究の今後を展望する.
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