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資料
1型糖尿病をもつ小児・思春期の糖尿病セルフケア測定用具に関する文献検討
Diabetes Self-Care Instruments for Children and Adolescents with Type 1 Diabetes:A literature Review
中村 伸枝
1
,
金丸 友
1
,
仲井 あや
1
,
兼松 百合子
2
Nobue Nakamura
1
,
Tomo Kanamaru
1
,
Aya Nakai
1
,
Yuriko Kanematsu
2
1千葉大学大学院看護学研究科
2元岩手県立大学
1Chiba University Graduate School of Nursing
2former Iwate Prefectural University Faculty of Nursing
キーワード:
糖尿病セルフケア
,
測定用具
,
小児
,
思春期
,
文献検討
Keyword:
糖尿病セルフケア
,
測定用具
,
小児
,
思春期
,
文献検討
pp.41-47
発行日 2016年3月30日
Published Date 2016/3/30
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本研究の目的は,国内外の小児・思春期を対象とした糖尿病セルフケアに関する測定用具について文献検討を行い,兼松ら(1997年)の開発した小児・思春期の糖尿病セルフケアの測定用具改訂への示唆を得ることであった.国内文献は,医中誌webを用いて検索を行ったが,信頼性・妥当性が検証された測定用具は,兼松らの測定用具のみであった.海外文献は,Academic Search Premier,CINAHL,MEDLINE,PsycINFOを用いて,「type 1 diabetes」および「self-care」「selfmanagement」に対して,それぞれ「measure」「questionnaire」「tool and validity or reliability」の3語,および,「children」「adolescent」「youth」の3語を掛け合わせて検索し,小児・思春期の糖尿病セルフケアに関わる18の測定用具を得た.下位尺度や項目の特徴を検討した結果,適切な療養行動を行う頻度を問う測定用具,療養行動を継続するために必要な要素に焦点をあてた測定用具,親や友達のサポートや親との協働に焦点をあてた測定用具があり,治療法や療養行動の変化を反映し,開発年による相違がみられた.小児が親や医療者の協力を得ながら自らインスリン注射を調節することを踏まえ,小児・思春期の生活状況に合わせたサポート,問題解決能力,親や医療者との協働などの視点を強化した改訂の必要性が示唆された.
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