Japanese
English
第23回日本看護科学学会学術集会 シンポジウムⅡ
地域に根ざした看護実践知の探求
Inquiry into Practical Knowledge in Community
太田 喜久子
1
,
前川 厚子
2
,
福島 道子
3
,
麻原 きよみ
4
,
萱間 真美
5
1慶應義塾大学看護医療学部
2名古屋大学医学部保健学科看護学専攻
3日本赤十字看護大学
4聖路加看護大学
5聖路加看護大学 精神看護学
pp.81-89
発行日 2004年4月30日
Published Date 2004/4/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
シンポジウムⅡは,メインテーマに掲げられた「看護における地域貢献」を受けて展開された.まず,3人のシンポジストが,それぞれの専門領野への着眼点から展開してきた研究の到達点を報告された.福島氏(日本赤十字看護大学)は,地域におけるボランティアの存在と働きの意味を通してボランティアスピリットの解釈を,麻原氏(聖路加看護大学)は,地域の農家の暮らしに研究者として溶け込みながら家族介護者が介護の経験知を獲得している過程と,それを見つけていく自分を,萱間氏(聖路加看護大学)は,在宅療養生活を支える精神科専門領域の看護師の働きの意味を語った.
総括討議ではフロアからの意見も汲み上げながら実践の根底に流れている「知」にはどのようなものがあり,その「知」を見出すには,どのような手続きを踏んできたのかを豊富な研究経験の中から提示していただいた.とりわけ個性豊かな3人のシンポジストが準備されたパワーポイント画像と文脈から,今世紀の看護課題の広がりを目の当たりにし,地域の人々の暮らしを多角的に捉える視野の奥深さを共有財産にまで高めていただいた.
Copyright © 2004, Japan Academy of Nursing Science. All rights reserved.