第29回日本看護科学学会学術集会 シンポジウムⅠ
文化的境界を越えて発展する看護学Ⅰ―国際共同研究拠点の創造
筒井 真由美
1
,
岩崎 弥生
2
,
法橋 尚宏
3
,
石垣 和子
4
,
小西 恵美子
5
1日本赤十字看護大学
2千葉大学
3神戸大学大学院保健学研究科家族看護学分野(家族支援CNSコース)
4千葉県立保健医療大学
5佐久大学
pp.102-105
発行日 2010年6月21日
Published Date 2010/6/21
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- 文献概要
急激なグローバリゼーションが進む現在,看護においても文化の枠を越えて新たな知を創出し,多様な人々のニーズに応じて発展していくことが求められている.国際共同研究は,人々の価値観や人々の暮らしのありようなどにおける多様性や共通性に関する知を産出し,蓄積していく上で重要な役割を果たす.同時に,国際共同研究では異なる価値観や見解をもつ研究者の共同が必要になるが,この共同作業は自文化を問い直す作業にもなる.自文化を問い直す作業は,自分達の今までのものの見方を相対化し,現象に新たな光を当てることにもつながり,看護の学問としての新たな地平線を開いていく鍵ともなる.
新しい「知」の地平線に向かう第一歩として,本シンポジウムでは,継続的な知識の産出を促すような国際共同研究体制を構築する方法について理解を深めることを目的として,先進的に国際共同研究に取り組んでこられた先生方に,これまでのご経験と今後新たに拠点作りに取り組む上でのポイントについてご発表いただいた.
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