日本看護診断学会・第29回学術大会報告 【教育講演・1】
看護職のリカレント教育の実践とその意義
吉岡 さおり
1
Saori Yoshioka
1
1京都府立医科大学大学院保健看護学研究科
1Graduate School of Nursing for Health Care Science, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
潜在保健師
,
潜在看護師
,
リカレント教育
,
学び直し
Keyword:
潜在保健師
,
潜在看護師
,
リカレント教育
,
学び直し
pp.18-24
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200074
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近年,「人」への投資の強化が注目され,年代・目的に応じた効果的な人材育成として,リカレント教育の強化が強調されている.新型コロナウイルス感染症の拡大とそれに伴う雇用形態への影響を受け,非正規雇用労働者や失業者への対策も政策として重視されている.今回,文部科学省の令和2年度「就職・転職支援のための大学リカレント教育推進事業」の助成を受け,潜在保健師・看護師を対象とした「withコロナ新時代の潜在保健師・看護師リカレント教育プログラム」を令和3年度,4年度の2期にわたって実施した.プログラムは,キャリア開発に関する講義・演習,看護の基本の学び直し,感染対策に関する最新の知識・技術の修得などから構成し,受講期間6か月,13科目75時間とした.本事業の成果として,復職や転職の実現に加え,専門職としての職業イメージにポジティブな変化をもたらし,受講生自身の人生を振り返る機会となり,本プログラムが次のステップへ進むための動機づけとなっていることが示唆された.
本稿では,リカレント教育がもたらすもの,キャリア形成支援の意義について報告する.
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