日本看護診断学会・第29回学術大会報告会長講演
いま改めて看護師の仕事を発信しよう—看護師の臨床判断を伝える 生活者に,他(多)職者に,地域に—
村田 節子
1
Setsuko Murata
1
1第一薬科大学
1Daiichi University of Pharmacy
キーワード:
臨床判断
,
患者
,
生活者
,
他(多)職者
Keyword:
臨床判断
,
患者
,
生活者
,
他(多)職者
pp.11-17
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200073
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日本看護診断学会が発足して30年余りが経とうしている.「看護診断」は,「個人・介護者・家族・集団・コミュニティの,健康状態/生命過程に対する人間の反応,およびそのような反応への脆弱性についての臨床判断である.看護診断は,看護師に説明責任のあるアウトカム達成に向けた看護介入の選択根拠になる」と定義されている.現在,私たち看護職者は日々患者という立場になった人のアセスメントを行い,看護計画を立案して実施しているが,具体的な活動は実はあまり一般に認知されていない.
看護師は「健康プランナー」である.「患者」という立場になった人たちを「生活者」として再び元の生活や新しい状況へ適応できるように「看護の視点」で支援することが私たちの使命である.看護が社会の中でその役割をよりよく果たしていくためにも,私たちの考えや行動を広く知ってもらうことが重要である.
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