Japanese
English
【資料】
2. 手術室看護師が立案した周手術期におけるハイリスク患者の看護診断の特徴
Characteristics of perioperative nursing diagnoses for high-risk surgical patients
青池 智小都
1
,
長谷川 智子
2
Chisato Aoike
1
,
Tomoko Hasegawa
2
1福井大学学術研究院医学系部門大学院医学系研究科附属地域医療高度化教育研究センター看護キャリアアップ部門
2福井大学学術研究院医学系部門看護学領域
1University of Fukui, Nursing Career Development Center
2University of Fukui, Faculty of Medical Sciences, School of Nursing
キーワード:
ハイリスク患者
,
手術室看護師
,
周手術期看護
,
看護診断
Keyword:
ハイリスク患者
,
手術室看護師
,
周手術期看護
,
看護診断
pp.12-22
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200039
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本研究は周手術期におけるハイリスク患者の看護診断の特徴を明らかにすることを目的に,手術看護認定看護師教育課程研修生44名の臨地実習看護記録を用いNANDA-Iの13領域に沿って看護診断名の頻度の算出と,看護診断名の根拠となる患者の状態を抽出した.結果,頻度の高い看護診断名は「周手術期体位性身体損傷リスク状態」「感染リスク状態」などであった.麻酔・手術侵襲などによる生理的問題を予測したリスク型看護診断が多い特徴がみられたが,心理・社会的側面など患者の個別性を重視した問題点は少なかったため,今後は強化していく必要がある.そのなかで「健康管理促進準備状態」は,手術に対する不安だけに着目せずに,患者の意欲や願望を念頭において,術前から心理面へ介入していることが明らかとなった.また高齢者の特徴と高血圧などの既往歴に加え,全身麻酔・手術侵襲などをあわせた患者の状態が,看護診断名の根拠とされていることが示唆された.
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