Japanese
English
特集 ハイリスク疾患による体力消耗状態
ハイリスク患者に対するリハビリテーション―東海大学の場合
Rehabilitation for High Risk Patient in Tokai University.
石田 暉
1
Akira lshida
1
1東海大学医学部リハビリテーション学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University, School of Medicine.
キーワード:
ハイリスク患者
,
リハビリテーション
,
骨髄移植
Keyword:
ハイリスク患者
,
リハビリテーション
,
骨髄移植
pp.345-348
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106053
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
最近リハビリテーション科に依頼されるケースの中にリスクの高い患者の割合が徐々に増加してきたことに気付く.これは対象となる患者の年齢が高くなったことにも起因しているが,他方ではリハビリに対する各科の認識が高まり,発症早期からリハビリ依頼が出ることにもよる.
この意味ではリハ医によるリスク管理下でのリハビリテーション治療が重要になり,その傾向は今後益々強くなるものと思われる.
しかしながら,依然としてハイリスクというだけで,リハへの依頼が遅れ,非可逆的な合併症を作り,低いADLレベル,ひいては低いQOLのままで退院する例も少なくない.
これらの症例に対しわれわれリハ医は診療,教育,研究においていかなる方向性をもつべきかが本特集の主眼と考える.
以下,われわれが行っている骨髄移植後のアプローチを通して,ハイリスクの患者へのリハビリテーションの問題点を述べていきたい.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.