日本看護診断学会第5回学術大会報告 看護診断-介入-成果のリンケージ
【フォーラム】
国際看護業務分類(ICNP)について
松木 光子
1,2
Mitsuko Matsuki
1,2
1日本看護診断学会
2日本赤十字北海道看護大学
2Japanese Red Cross Hokkaido College of Nursing
pp.52-53
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100055
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必要性と意義
近年,医療情報の自動化とあいまって看護においても共通用語の体系化が進んできている.その最初は1973年に始まった北米看護診断協会(NANDA)の看護診断分類法であったが,その後1989年米国とカナダの看護協会から国際看護婦協会(ICN)に国際的看護用語開発の必要性が提案され,1991年ICNは本格的に看護診断・介入・成果を含む国際看護業務分類に取り組むこととなった.
このような看護の共通用語を開発する必要性は,看護が扱う問題/状況に対して,看護が名前をつけることができず,また看護特有の貢献を表現するのが困難であったことによろう.また,世界規模の開発を必要としている背景的要因には,①保健医療情報の自動化,②医療費抑制,③保健医療における分類法の必要性の増大,④看護における専門職としての自律という目標がある.
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