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「看護」を表現する看護実践国際分類(ICNP®)
柏木 公一
1
1国立看護大学校
pp.529-533
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100306
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看護実践国際分類とは
看護実践国際分類(International Classification For Nursing Practice;以下ICNP®)は,看護診断,看護介入,看護アウトカムを表現する用語集として,国際看護師協会(ICN)が作成した用語集である.
ICNP®の活動は1989年から始まり,1996年に最初のアルファバージョンが公開された.その後,ベータバージョン(1999年),ベータ2バージョン(2001年)と改訂されていき,現在,ICNP®バージョン11)が2005年8月に発行され,日本語訳作業が行なわれている.
ICNP®バージョン1は,NANDA看護診断2)のように1つ1つの用語に解説がついているのではなく,表1のように7つの軸から用語を抜き出して組み合わせることによって1つの用語を作る.たとえば,「家族の治療計画管理能力障害」という看護診断は,クライアントの軸から「家族」,焦点の軸から「治療計画管理能力」,判断の軸から「障害」と,3つの軸の用語を組み合わせて表現する.このようにICNP®では複数の用語を組み合わせることによって,より多くの用語を表現することができるようになっている.
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