第23回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【大会長より】
「明」—それぞれの明かりを灯そう
水内 恵子
1,2
1広島NPO法人健康サロン
2医療法人心信会池田バスキュラーアクセス・透析・内科
pp.4
発行日 2021年4月30日
Published Date 2021/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200226
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第23回日本腎不全看護学会学術集会・総会は,2020年11月7日(土)・8日(日)の2日間,広島国際会議場において開催させていただく予定でした.しかし,新型コロナウイルス感染拡大のなか中止や延期をといった議論がぎりぎりまで行われ,オンライン開催となりました.最終的に2020年11月21日(土)・22日(日)のライブ配信に加え,12月20日(日)までの約1か月間のオンデマンド配信を行いました.
安定した質の高い日本の透析治療は,患者の身体状況や生命予後を大きく改善しました.しかし,今も多くの患者が週3回の透析通院を余儀なくされ,長い時間を治療に費やします.療法選択はどうでしょうか.説明されたはずのさまざまな治療と治療による生活の違いは,いまだ患者に十分届いているとは言えません.さらに,患者の療養生活はどうでしょうか.高齢者や独居者が増えるなか,必要な社会支援はそれぞれの地域で異なり複雑で,患者や家族だけでなく医療者にも分りづらいものです.看護職が生活を支援するうえで,このような腎不全患者を取り巻く医療情勢や看護の現状を知ることは重要です.
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