第22回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【教育講演】
3.不透明な時代に透析医療の未来を考える
山川 智之
1
1仁真会白鷺病院
pp.42-49
発行日 2020年4月30日
Published Date 2020/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200197
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透析患者の年齢構成予測—就労世代の透析患者は当分減らない
日本透析医学会による統計調査によれば,1997〜2017年の20年間で透析患者の平均年齢は59.2歳から68.4歳に,65歳以上の高齢者は全体の36.8%から67.1%に,75歳以上の後期高齢者は12.5%から34.2%と透析患者の高齢化は確実に進行している.
中井ら(2012)は,2002〜2010年までの9年間の調査値から2011年以降の患者数を予測し2012年に報告している.この報告によれば,2021年末に34万8,873人で最大になり,その後減少に転じることが推計された.また同じ報告で,75歳未満の透析患者は2025年末まで少しずつ増加する一方,60歳未満の透析患者は2020年に11.3%,2025年には6.7%と急激に減少すると推計している.
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