【DLN事例報告】
4(看護実践) 患者の望みと終末期支援事例の一考察
桐澤 あかり
1
1長野中央病院血液浄化療法センター
pp.137-140
発行日 2018年8月31日
Published Date 2018/8/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200134
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I.はじめに
近年,救命されたなかでも回復の困難な患者は増加し,医療の現場はその対応に苦慮している症例がある.今回,心不全から透析導入し,気管切開術後に人工呼吸器管理を必要とし,末梢循環不全や閉塞性動脈硬化症の進行による足趾壊疽と疼痛のある患者とかかわった.感染の再燃と寛解を繰り返し,体力低下および気力低下があり,状態は低空飛行をたどっていた.終末期医療へのシフトの判断ができず,かかわりに混乱があった.看護師が家族の思いやナラティブを解釈することで,意思決定を支援し,透析を継続できた事例を報告する.公表にあたり,個人が特定されないよう配慮した.また所属の倫理審査を受けた.
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