第18回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【教育講演】
4.腎不全看護に期待される看護の心
下山 節子
1
1NPO法人日本看護キャリア開発センター
pp.41-45
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200076
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Ⅰ.はじめに
慢性腎不全とともに生きる人に対して,看護者はどのような「看護の心」をもってケアに携わっているのだろうか.哲学者のミルトン・メイヤロフ(Milton Mayeroff)は,「相手の成長したいというニーズに応答しつつ,相手が自ら成長し自己実現していくことを支援する.その相互関係を通して互いに成長し自己実現することがケアである」1) と述べている.このケアの概念をふまえたうえで,「病いと慢性性」の特性からみた視点およびケアに携わるものとして「ともに育つ」という観点から,腎不全看護に期待される看護の心とは何かを考えたい.
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