連載 在宅看護への道・13
開業への迷い
村松 静子
1
1在宅看護研究センター
pp.332-335
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923121
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■家族へと傾いていく思い
「今だけで良いから私の娘になってちょうだい」
看護学生の頃,42歳の乳癌患者が亡くなる前に残した言葉である.その頃私は科学的裏づけうんぬんとか,看護過程がどうだとかいうことについては全く無知だったのだが,「この人に何かできないものだろうか」という,相手への共感,思い入れのようなものだけは人一倍あったように思う.
「俺,結婚するなら看護婦さんが良いなあ」
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