第5回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【教育講演】
1.透析医療経済と看護の質
山﨑 親雄
1
1増子記念病院
pp.8-10
発行日 2003年4月15日
Published Date 2003/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100136
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はじめに
国家の文化や政治の仕組みとともに,経済状況によって医療の範囲や質が異なることは当然のことといえる.わが国の透析医療は,国民皆保険制度に加え,身体障害者医療の適用により,ほとんど受益者負担がないまま急速に発展してきた.しかし,近年の破綻したわが国の経済および悪化する保険財政状況下では,従来どおりの透析医療に対する保障も変化せざるをえないことは容易に理解できる.こうしたなかで,平成14年の診療報酬改定が実施され,透析医療の質の低下と,透析医療施設経営が危ぶまれる状況に陥った.
今回の講演では,以上のような状況を背景に,①医療と経済のかかわり,②診療報酬と透析の質,③これからの透析医療・看護,について考察してみる.
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