別冊秋号 透析と麻酔
PART1 透析医療について
コラム1 医療経済から見た透析医療
田倉 智之
1
1東京大学大学院医学系研究科 医療経済政策学
pp.11-15
発行日 2023年9月20日
Published Date 2023/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200349
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2017年の世界の慢性腎臓病chronic kidney disease(CKD)の推定有病率は9.1%で,1990年から29.3%増大している1)。日本でもCKD患者は年々増加傾向にあり,成人人口の8人に1人がCKDであると推測されている。このようななか,総医療費に占める透析医療費の割合は年々微増し,2020年には約4%になっている。そのため,末期腎不全患者に対する腎代替療法renal replacement therapy(RRT)の医療経済については,医療システムの持続性を背景に,世界的にも関心が高まっている。
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