【調査報告】
4.透析導入期における準備教育の援助のあり方
渡邉 累子
1
,
牧島 奈美
1
,
浅野 律子
1
,
松井 みゆき
1
,
牛崎 ルミ子
1
1新生会第一病院・血液浄化センター
pp.70-76
発行日 2001年11月15日
Published Date 2001/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100087
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はじめに
当院での透析導入期の入院には,はっきりとした入院期間や導入期教育期間の計画がなく,患者の全身状態と導入期教育の経過状況により,約1~2か月の入院となっていた.これは,全身状態が安定し,導入期教育への早期移行が可能な患者にとって,社会復帰を遅らせる要因の1つとなっていた.
そこで,患者が必要な時期に望むものを提供していくことが,退院後の生活に向けセルフケアの動機づけになるのではないかと考え,必要な最低限の知識・技術・態度を身につけることを目的として,2000年よりクリニカルパスを作成し,導入教育カリキュラムに約2週間の準備教育を加えた.
今回,当院および他院で透析導入した患者の実態調査を行い,患者のもつ問題を明らかにし,準備教育における援助のあり方を検討した.まず,当院の患者援助システムを説明したあと,実態調査の報告をする.
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