【シンポジウム:21世紀の腎不全看護のパラダイム―統合・調和・自立】
3.在宅支援の立場から―社会モデルに基づく家族機能の代替支援
外山 誠
1
1在宅ケア協会
pp.41
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100010
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Ⅰ.概念枠組
本研究が基づく社会モデルは,自分―たとえば患者と,特定の他者―たとえば家族と,不特定多数の他者―たとえば地域や職場などの社会の3者を想定し,自分と家族の間で,家族とまわりの社会の間で,自分とまわりの社会の間で,たとえば食べ物,着るもの,お金など見えるものや,言葉や行動など見えないものをあげたり,もらったり,共有したりするときに,抽象概念であるエネルギーをあげたり,もらったり,共有していると考えます.
誰か他人がそこにいてくれること,その人が求めている何かをしてくれることがエネルギーをもらうための必要条件です.腎不全看護は,患者が常にエネルギーをもらえる社会的条件を整えてきたでしょうか.
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