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研究報告
糖尿病患者教育に対する看護師のビリーフの特徴
Beliefs of nurses engaged in diabetes patient education
道面 千恵子
1
Chieko Domen
1
1九州大学医学研究院保健学部門看護学分野
1Department of Health Science, Faculty of Medical Sciences, Kyushu University
キーワード:
患者教育
,
ビリーフ
,
看護師
,
糖尿病患者
Keyword:
患者教育
,
ビリーフ
,
看護師
,
糖尿病患者
pp.25-33
発行日 2019年3月31日
Published Date 2019/3/31
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
糖尿病患者に対する患者教育において,看護師のビリーフの特徴を明らかにすることを目的とした.
糖尿病患者に関わる看護師763名に自作の自記式調査用紙を郵送し,有効回答の得られた408名の回答を分析の対象とした調査用紙の構成は,予備研究による研究者自身で作成したビリーフ質問項目と看護師の属性であった.分析方法は,因子分析とノンパラメトリック検定を行った.その結果,患者教育に対するビリーフは5因子あり,【患者の生活改善を支える】【患者を固定観念で捉えない】【患者の興味や意欲に関わるアプローチをする】【患者と関係がとれるように話をする】【患者の潜在能力を引き出す】と命名された.患者教育のビリーフは,年代間,経験年数,教育・指導への関わり度の間に,有意な差を認めた.
患者教育に対するビリーフの特徴は,看護師の年齢や経験年数が長くなることでビリーフの得点は高く影響があったこと,関わり度の差も影響があったことから,経験は,看護の実践能力の一つとして必須であることが示唆された.
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