第22回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 教育講演3
糖尿病教育の研究成果
稲垣 美智子
1
Michiko Inagaki
1
1金沢大学・医薬保健学研究域・保健学系
1Faculty of Health Sciences, Institute of Medical, Pharmaceutical and Health Sciences, Kanazawa University
pp.61-65
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
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はじめに
学術集会のメインテーマは“研究成果から拡げる糖尿病療養支援”であった.学会が発足して20年が経過し,その間糖尿病療養に関する関心は高まり,糖尿病認定看護師や日本糖尿病療養指導士などにみられる資格付与の制度も加わった.日本糖尿病教育・看護学会における研究発表および論文もその成果を蓄積してきた.
研究成果を問われるとき,何をもって成果であると説明できるだろうか? 発表した論文,結果を実践に活用して狙い通りの成果をだす,新たなケアや療養の仕組みを創生するなどいろいろあると考えられる.一つ一つの具体を挙げることは困難であるため,教育講演では,これまでの学会の歩みが一つの成果であると考えられないかという試みで展開した.
講演内容は,糖尿病看護が目指したもの,糖尿病看護の研究視点の多様性と研究方法,研究成果を育て新たな研究課題を発展させていく仕組み,糖尿病看護で今後拡げていきたいこと,研究成果と日本糖尿病教育・看護学会の役割という視点で構成した(図1).
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