Japanese
English
【研究報告】
糖尿病をもつ学童・思春期の子どものフットケア
Foot Care of School-aged Children and Adolescents with Diabetes
金丸 友
1
,
中村 伸枝
1
Tomo Kanamaru
1
,
Nobue Nakamura
1
1千葉大学看護学部
1Chiba University School of Nursing
キーワード:
学童
,
思春期
,
糖尿病
,
フットケア
Keyword:
学童
,
思春期
,
糖尿病
,
フットケア
pp.28-35
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
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本研究の目的は,糖尿病をもつ学童・思春期の子どもの足の実態とフットケアの実施を明らかにし,看護援助を検討することである.糖尿病キャンプに参加した小学4年から高校3年の21名の子どもに対し,アンケート調査と足の観察を行った.66.7%の子どもになんらかの足の変化がみられた.過去の変化や足病変につながるおそれのある状態を含めると全員がなんらかの状態を経験しており,第1,5趾に多かった.よく行っているケアは「足はきれいにしている・ていねいに洗っている」「きつい靴やかかとの高い靴は履かない」「裸足で靴を履かない」であり,あまり行っていないケアは「足に傷があるときは誰かに相談する」「深づめしないように爪はまっすぐに切る」であった.足の変化やフットケアの実施に影響する要因として,年齢・性別,靴によるトラブル,部活動・運動による負荷,親のかかわり・家庭での生活習慣,フットケア指導の経験が考えられた.子どもの成長発達段階や生活をアセスメントし,基本的生活習慣の位置づけで支援することが必要と思われた.
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