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English
【研究報告】
1型糖尿病の学童から青年の 「糖尿病に関連した満足度(QOL)」質問紙の検討
Development of Diabetes-Related Quality of Life Questionnaire for Schoolchildren and Young Adults with Type 1 Diabetes Mellitus
中村 伸枝
1
,
松浦 信夫
2
,
佐々木 望
3
,
佐藤 浩一
3
,
宮本 茂樹
4
,
兼松 百合子
5
Nobue Nakamura
1
,
Nobuo Matsuura
2
,
Nozomu Sasaki
3
,
Hirokazu Sato
3
,
Shigeki Miyamoto
4
,
Yuriko Kanematsu
5
1千葉大学看護学部
2北里大学医学部
3埼玉医科大学
4千葉県こども病院
5岩手県立大学看護学部
1Chiba University School of Nursing
2Kitasato University School of Medicine
3Saitama Medical University
4Chiba Children's Hospital
5Iwate Prefectural University School of Nursing
キーワード:
1型糖尿病
,
小児
,
青年
,
QOL
,
因子構造
Keyword:
1型糖尿病
,
小児
,
青年
,
QOL
,
因子構造
pp.4-13
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
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本研究の目的は,1型糖尿病の学童から青年を対象とした糖尿病に関連したQOL質問紙を作成し,信頼性・妥当性を検討すること,および,1型糖尿病の学童・青年患者の疾患に関連したQOLの特徴を明らかにすることである.文献検討と小児糖尿病にかかわる看護師・医師の合意,臨床経験などから中学生用と高校生以上用の2種類の「糖尿病に関連した満足度(QOL)」質問紙を作成した.小学校3年生から22歳までの1型糖尿病患者474人を対象に因子分析を行い,小中学生用は18項目・5下位尺度が得られ,信頼性・妥当性が確認された.高校生以上用は19項目・5因子が得られ,第5因子の信頼性は低かったが,総得点と第1~4因子の信頼性・妥当性が確認され,糖尿病に関連したQOL質問紙として活用可能であると考えられた.小中学生用と高校生以上用には,発達や生活状況を反映した因子構造の相違がみられた.学童・青年期患者の血糖コントロール状態や技術習得状況などの客観的な指標と合わせて,主観的なQOLをさまざまな角度からとらえ,その特徴をふまえた看護を行っていく必要があると考える.
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