Japanese
English
研究報告
1型糖尿病患者が「周囲のひとに1型糖尿病であることを話さない」と決めるプロセス
Type 1 diabetes patients determination process in concealing their disease to people around them.
鈴木 真貴子
1
,
丸井 英二
2
,
西木 正照
3
,
伊東 康男
4
,
栗岡 聡一
5
,
山根 雄幸
6
,
清水 匡
7
,
堀口 逸子
8
Makiko Suzuki
1
,
Eiji Marui
2
,
Masateru Nishiki
3
,
Yasuo Itoh
4
,
Soichi Kurioka
5
,
Yuko Yamane
6
,
Tadashi Shimizu
7
,
Itsuko Horiguchi
8
1元島根大学医学部臨床看護学講座
2人間総合科学大学
3医療法人寿山会ホームケアクリニック
4島根県立中央病院
5医療法人協仁会小松病院
6医療法人慈誠会山根病院
7医療法人松藤会入江病院
8長崎大学
1Former Department of Clinical Nursing, Faculty of Medicine, Shimane University
2University of Human Arts and Sciences
3Medical Corporation Juzankai Homecare Clinic
4Shimane Prefectural Central Hospital
5Medical Corporation Kyoujinkai Komatsu hospital
6Medical Corporation Jiseikai Yamane hospital
7Medical Corporation Syutoukai Irie hospital
8Nagasaki University
キーワード:
1型糖尿病
,
修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ
,
成人
Keyword:
1型糖尿病
,
修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ
,
成人
pp.149-156
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
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本研究の目的は,現在成人期にある1型糖尿病患者を対象に,「周囲のひとに1型糖尿病であることを話さない」と決めるプロセスを明らかにすることである.対象者6名に対して修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いて分析した.対象者は周囲のひとに1型糖尿病であることを知られた結果,〈行く手を阻まれた〉〈2型糖尿病と混同され傷つく〉など【辛い体験】をし,【自己評価低下】があり,【話さなければ嫌な思いをしない】と考え,「周囲のひとに1型糖尿病であることを話さない」と決めていた.【辛い体験】は患者自身が感じている病い(illness)と特定の社会において病いにあるひとが従うことを期待されている役割としての病気(sickness)とに差があることが原因と考えられた.看護師は患者が感じている1型糖尿病という病い(illness)を知る努力を惜しまないことが重要である.
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