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資料
インスリン頻回注射療法と持続皮下インスリン注入療法の生活利便性の比較検討—両者を体験した1型糖尿病女性患者の一例
Comparing Lifestyle Convenience of Multiple Daily Injection and Continuous Subcutaneous Insulin Infusion
西尾 育子
1
,
中條 雅美
1
Ikuko Nishio
1
,
Masami Chujo
1
1鳥取大学医学部保健学科 成人・老人看護学講座
1Tottori University Faculty of Medicine, School of Health Sciences
キーワード:
1型糖尿病
,
インスリン療法
,
女性
,
生活利便性
Keyword:
1型糖尿病
,
インスリン療法
,
女性
,
生活利便性
pp.63-68
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究はインスリン頻回注射療法(Multiple Daily Injection:以下MDI療法)と持続皮下インスリン注入療法(Continuous Subcutaneous Insulin Infusion:以下CSII療法)の両者を体験した1型糖尿病女性患者の生活利便性を検討する.
研究対象者はMDI療法からCSII療法に切り替えた1型糖尿病の女性患者1名に半構成的面接調査を行なった.面接内容は,MDI療法およびCSII療法を行っているときの糖尿病の管理状態,器械操作,日常生活,社会面,心理面とした.
CSII療法はMDI療法に比べて,器械操作,日常生活に関して生活利便性は悪かった.しかし,CSII療法はMDI療法に比べてHbA1cや血糖値が安定することから,社会面,心理面も良くなることで負担感が軽減していた.
患者は,生活利便性が悪くても治療効果を優先し,心理面や社会面が安定するCSIIを選択していることが明らかになった.
看護師は治療による生活利便性の視点も意識して支援することが大切である.
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