Japanese
English
研究報告
2型糖尿病患者の食事療法継続に対する感情的負担を軽減する因子
Factors which eases the emotional burden of patients undergoing continuing dietary treatment for type 2 diabetes
松本 悠希
1
,
黒田 寿美恵
2
,
山内 栄子
3
Yuki Matsumoto
1
,
Sumie Kuroda
2
,
Eiko Yamauchi
3
1広島大学病院
2県立広島大学
3甲南女子大学
1Hiroshima University Hospital
2Prefectural University of Hiroshima
3Konan Women's
キーワード:
2型糖尿病患者
,
食事療法
,
感情的負担
,
看護
Keyword:
2型糖尿病患者
,
食事療法
,
感情的負担
,
看護
pp.131-138
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
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患者の感情的負担を軽減することが食事療法の継続と良好な血糖コントロールにつながるとの前提から,本研究は,血糖コントロールが良好な2型糖尿病患者の食事療法継続に対する感情的負担を軽減する因子を明らかにし,患者の感情的負担を軽減する看護のあり方への示唆を得ることを目的とする.糖尿病歴5年以上,HbA1c(NGSP)7.4%未満の外来患者5名に半構造化面接調査を実施し,質的帰納的に分析した.感情的負担を軽減する因子は,【一時的・部分的な食事療法の緩和】【血糖コントロールに不適切な食事の視野外への隔離】【食事療法の逸脱を惹起するストレスの緩和】【自分に相応な食事療法を実行できている自信】【食行動が血糖値に直結するという認識】【自己の社会的責任の自覚】の6カテゴリに類型化され,看護のあり方は,1)厳格に守らなくても血糖コントロール可能な自分なりの食事療法を模索する過程の共有,2)感情的負担の根源に対する問題解決型対処行動の促進,3)食事療法継続の「有益性」の認識とコントロール感覚の強化,が示唆された.
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