Japanese
English
研究報告
2型糖尿病患者の自己管理継続を目的とした家族同席の面接による家族介入プログラム試案の作成と評価
Evaluation of Family Interview on Family Intervention Program for People with type 2 Diabetes for Continuation of self-management
生田 美智子
1
,
佐藤 栄子
2
,
山守 育雄
3
,
近森 清美
3
,
峯田 知子
3
,
森早苗
3
Michiko Ikuta1
1
,
Eiko Sato
2
,
Ikuo Yamamori
3
,
Kiyomi Chikamori
3
,
Tomoko Mineta
3
,
Sanae Mori
3
1椙山女学園大学
2前藤田保健衛生大学
3名古屋第一赤十字病院
1Sugiyama Jogakuen University
2former Fujita Health University
3Japanese Red Cross Nagoya Daiichi Hospital
キーワード:
2型糖尿病患者
,
家族
,
家族介入プログラム
,
家族機能
,
家族システム
Keyword:
2型糖尿病患者
,
家族
,
家族介入プログラム
,
家族機能
,
家族システム
pp.15-23
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
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研究目的は,2型糖尿病患者の自己管理継続のための,家族同席面接による家族介入プログラム試案を作成し,プログラムの効果を検討することである.試案の内容は,家族機能・家族システムの判定,糖尿病の治療と自己管理における患者の考えの確認と共有,目標設定とした.方法は,患者・家族11組に試案を実施し,1年間のHbAlc,自己管理行動,負担感,家族機能,家族援助の変化について,質問紙調査を行った.結果,HbA1cは有意に低下し,改善を認めた.患者は運動療法の自己管理行動が有意に高まった,家族は患者の食事療法・運動療法・薬物療法の自己管理行動が有意に高まったと認識した.患者の不安度が減少し,家族が認識する患者の症状・生活上負担度が増加した.家族機能および家族援助では,患者・家族ともに有意差を認めなかった.糖尿病患者と家族を家族システムとして捉え,家族同席面接を実施し,個別に援助するプログラムにより,家族が患者の糖尿病の自己管理と負担感に関心をもち,家族が重要な問題として認識するように変化したと考えられた.
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