Japanese
English
研究報告
フットケア外来における糖尿病指導効果に関する研究,段階的なセルフケア評価質問紙(GSEQ)と間食に焦点をあてた解析から
Research on the diabetes instruction effect in Outpatient foot care : Analysis of eating between meals on the Gradual Self-care Evaluation Questionnaire (GSEQ)
大西 みさ
1
,
上野 栄一
2
Misa Oonishi
1
,
Eiichi Ueno
2
1独立行政法人労働者健康福祉機構旭労災病院
2福井大学
1Nursing department of Asahi Rousai Hospital, Japan Labour Health and Welfare Organization
2University of Fukui
キーワード:
フットケア外来
,
間食
,
セルフケア行動
,
糖尿病外来
,
GSEQ
Keyword:
フットケア外来
,
間食
,
セルフケア行動
,
糖尿病外来
,
GSEQ
pp.5-13
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
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本研究の目的は,フットケア外来に段階的なセルフケア評価質問紙(GSEQ)を取り入れ,フットケアに加え間食を減らすための情報提供を行い,間食に焦点をあてた解析から血糖コントロールや足病変の経時的変化を検討することである.2型糖尿病でフットケア外来に通院し研究の同意を得た外来患者120名に,初回にGSEQで情報収集と低値のセルフケア項目についての情報提供を同時に行い,指導6か月後,1年後,2年後に血糖コントロールと足の評価をt検定(paired,t-test),Wilcoxon符号付順位検定で分析した.
結果,GSEQで最も点数が低く問題のある項目は「間食」であった.間食3群(A:毎日間食する,B:時々する,C:全くしない)の比較でみると,C群がHbA1c,インスリン量,足病変(p<0.001)と振動覚閾値VPT(p<0.01)で,最も改善した.
以上により,フットケア外来で血糖コントロールと足病変を改善するには,フットケアとGSEQを初回に行い,間食を減らすための情報提供を同時に行っていくのは有効であることが示唆された.
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