第18回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム3 外来看護相談における現状と課題〜システムづくりから評価まで〜
苑田第二病院「看護師相談外来」—開設から現在までの活動報告
渡部 裕美
1
Yumi Watanabe
1
1医療法人社団苑田会苑田第二病院
1Sonoda Medical corporation, Sonoda second Hospital Director-General of the Nursing Department
pp.83-85
発行日 2014年3月31日
Published Date 2014/3/31
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【はじめに】
超高齢化社会に突入し医療依存度の高いままの状態で,自宅や施設への退院が余儀なくされる中,在宅の介護者や,施設スタッフの介護や看護に関する不安は増大する傾向にある.また,一方では生活習慣病予防の推進を図る方策が叫ばれ,代表疾患でもある糖尿病の予防のため,予備軍または初期段階での介入,指導により悪化を防ぐための関わりが重要となっていく.
糖尿病は初期では特別苦痛な自覚症状もなく,知らず知らずのうちに進行し,幾年もかけて蝕み様々な合併症を起こす恐ろしい病である.しかし,外来に来る多くの患者たちは,それほど危機感を持っていないことも事実である.というかそれほど,怖い病だということを知らない人も少なくないと感じる.また,長年の生活習慣の結果であるので,早期に気づき早期に日常生活を見直すことでかなりの予防ができると期待されているのも事実である.
当院では,ある糖尿病患者との関わりをきっかけとして,2011年に看護師相談外来を開設した.3年目に入り上手くいったこといかなかったことを振り返り今後更なる発展につなげたい.
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