第17回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム1
実践力を高める
人は経験からいかに学ぶか
松尾 睦
1
Takashi Matsuo
1
1神戸大学大学院経営学研究科
1Graduate School ofBusiness Administration, Kobe University
pp.51-52
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
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経験から学ぶ力
人は経験を通して学ぶ.しかし,同じ経験をしても,学習の程度には個人差がある.その違いは,「経験から学ぶ力(ability to learn from experience)」によるものである(Spreitzer et al., 1997).私は,熟達論,経験学習論,認知心理学,キャリア論に関する過去の研究に基づき,5つの要素から成る「経験から学ぶ力」のモデルを提案したい(図1).
5つの要素とは,1)難易度の高い新しい課題に取り組む力(ストレッチ),2)経験を振り返り,そこから教訓を引き出す力(リフレクション),3)課題に関心を抱き,面白さを見つけ出す力(エンジョイメント),4)自身の成長とともに,他者への奉仕や貢献を重視する仕事上の信念(思い),および5)発達を促す他者との関係性(つながり)である.
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