Japanese
English
研究報告
弁当箱法を活用した糖尿病患者に対する食支援(第2報):食生活の目安形成を促すための成人教育に基づく看護師の支援の分析
Dietary Support for a Diabetes Patient using the ‘Lunch Box Diet Method’(the second report): An Account of Nursing Intervention on Adult Education for Eating Criterion
太田 美帆
1
,
谷本 真理子
2
,
三浦 美奈子
3
,
尾岸 恵三子
4
Miho Ota
1
,
Mariko Tanimoto
2
,
Minako Miura
3
,
Emiko Ogishi
4
1日本赤十字看護大学大学院看護学研究科博士後期課程
2千葉大学大学院
3東京女子医科大学
4日本赤十字秋田看護大学
1Doctoral Student, The Japanese Red Cross College of Nursing
2Chiba University Graduate School of Nursing
3Tokyo Womens Medical University
4The Japanese Red Cross Akita College of Nursing
キーワード:
糖尿病
,
食事療法
,
弁当箱法
,
患者教育
,
成人教育
Keyword:
糖尿病
,
食事療法
,
弁当箱法
,
患者教育
,
成人教育
pp.145-153
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究の目的は,弁当箱法を実施した患者の経験に焦点をあてた,患者の食生活の目安形成に関する学習を促す看護師の支援を明らかにすることである.研究参加への同意が得られた糖尿病患者21名に対して,2か月から12か月間,弁当箱法を活用して成人教育に基づく支援を行った.患者の学びや身体・食生活に良い変化がみられた13事例の支援内容を質的に分析し,【弁当箱法のルールから実際にやれる方法へ照合する】,【心身に負担のない弁当箱法の取り組み具合を探り認めて支持する】【弁当箱法のルールに照らした評価を伝達する】,【おいしい食事づくりに関心を寄せて対話する】,【弁当箱法を基軸として食生活全体の見方・工夫へと話題を広げる】,【弁当箱法の実践結果と身体の変化を照合する】の6つのカテゴリーを抽出した.看護師は,弁当箱法の実施を促し,様々な目安を用いて弁当箱法を実施した経験と食生活全体と糖尿病を結びつけることにより,食生活の見方や整える工夫についての患者の主体的学習を支援できると考えられた.
Copyright © 2011, Japan Academy of Diabetes Education and Nursing. All rights reserved.