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研究報告
1型糖尿病患者のインスリン自己調節に対する看護援助の標準化の必要性―糖尿病看護認定看護師と糖尿病専門医への調査から
The need for nursing care standardization to support self-adjustment of insulin administration by patients with type 1 diabetes: Findings from a survey of Certified Nurses in diabetes nursing and Diabetologists
久保田 睦子
1
,
河原田 まり子
2
Mutsuko Kubota
1
,
Mariko Kawaharada
2
1北海道大学大学院保健科学院博士後期課程看護学コース
2北海道大学大学院保健科学研究院
1Graduate School of Health Sciences, Hokkaido University
2Faculty of Health Sciences, Hokkaido University
キーワード:
1型糖尿病
,
インスリン自己調節
,
看護援助の標準化
,
糖尿病看護認定看護師
,
糖尿病専門医
Keyword:
1型糖尿病
,
インスリン自己調節
,
看護援助の標準化
,
糖尿病看護認定看護師
,
糖尿病専門医
pp.177-186
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
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本研究の目的は,1型糖尿病患者のインスリン自己調節の教育の現状と糖尿病看護認定看護師および糖尿病専門医のインスリン自己調節に対する見解を明らかにし,インスリン自己調節に対する看護援助の標準化の必要性を検討することである.糖尿病看護認定看護師108名を対象に自記式質問紙調査を実施した.また,糖尿病専門医2名を対象にインタビュー調査を行い,データ収集し質的に分析した.その結果,糖尿病看護認定看護師の80.6%がインスリン自己調節の教育に携わっており,87.9%がインスリン自己調節の教育プログラムの必要性を感じていた.必要とする理由は,患者の利益になる,看護の質を一定に保てるなどであった.糖尿病専門医は【医師個人の裁量による指導】を【多様な自己調節の指導内容】で行っていた.【1型糖尿病患者には自己調節が必要】であると考え,【系統だった教育の必要性】を感じていた.1型糖尿病患者のインスリン自己調節を支援するために,看護援助の標準化の必要性が示唆された.
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