第12回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム
実践知を集積・融合した糖尿病患者へのケアの伝承―身体の感覚に働きかけるフットケア
米田 昭子
1
Shouko Yoneda
1
1平塚共済病院
1Hiratsuka Kyosai Hospital
pp.67-71
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
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●身体の感覚に働きかけるフットケアとは
ここで示す「身体の感覚に働きかけるフットケア」とは,患者の足をよく見て,患者の足に触れて,皮膚の温かさや冷たさ,皮膚の硬さや軟らかさを,看護者が自分の感覚を通して知ることであり,そこには,患者自身が自分の足に触れたり,自分の足を見たりするのを促すことが含まれる.
そして,自分で足をよく見てこなかったり,足に触れてこなかった患者が,足を見たり,足に触れたりできるように,足趾間を開いて示したり,足底に鏡を当ててよく見えるようにするなどの助ける行為を含む.また,見る・触れる感覚以外に,モノフィラメントや打腱器などを用いて,感覚を刺激する.これらから得られた結果を患者に返し,患者の反応をとらえ,手入れの方法を示したり,伝えたりするというプロセスである.
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