第12回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム
3.日本の食文化における糖尿病食―Positive Mealへの転換を求めて
照沼 則子
1
,
尾岸 恵三子
2
,
針谷 順子
3
,
秋山 崇一
4
,
竹山 聡美
5
,
遠藤 和子
6
1順天堂大学医学部附属順天堂医院
2東京女子医科大学看護学部
3高知大学栄養学課程
4スーパー病人
5日本医科大学多摩永山病院
6東北福祉大学
pp.91-94
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
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本学会のテーマから,シンポジウムでは「私たち医療者が,糖尿病がある患者の血糖コントロールが良好に保てるよう支援するための食事」に焦点を当てた.糖尿病患者への食事の支援において,医療者は食事療法を中断した患者に数多く遭遇する経験をもっている.患者自身も,なんとかよい方向に向けたいがうまくいかないと考えている.この課題に取り組むとき,私たちは専門的知識を経験を通した知恵,すなわち「実践知」に換えて支援をしていくことが重要である.そこで,4人のシンポジストの方々の発言をいただき,討論する企画となった.表題の“Positive Meal”とはシンポジストの1人である秋山崇一氏による提言である.
最初に,3・1・2弁当箱法を開発した針谷順子氏からは,日本の食文化の視点からバランスのよい食事を積極的に行っていくことが提案された.そのためには,「支援する側と実際に行う側が食文化を共有したイメージとしてとらえているか」という疑問点を掲げられた.
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