連載 ワットさんのペーシェントロジィ[今,患者が主役の時代]・3
Positive Thinking
ワット 隆子
1
1あけぼの会
pp.594-597
発行日 1988年6月1日
Published Date 1988/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922015
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希望へつなぐアドバイス
東京都下の病院で乳がんの手術を受けて退院したばかりの38歳の女性から電話があった.あけぼの会は今や,“乳がん110番”の看板を掲げているも同然なので,相談の電話が1本も入らない日は1日もないし,その内容も,患者当人からのもの,患者の家族からのものとあって実に深遠複雑,まさに,がんよろず相談所になっている.
「入院中はそうでもなかったんですが,退院してから手術の跡を見るたびに悲しくなるんです.どうして私だけがこんな惨めな姿に,と思うと」
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