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【研究報告】
思春期・青年期1型糖尿病患者と保護者の性教育セミナー前後の意識の比較
A Comparison of Recognition between Before and After Holding a Seminar on the Sexuality Education for Adolescence and Young Adulthood in Patients with Type 1 Diabetes and their Parents
田中 克子
1
,
小田 和美
1
Katsuko Tanaka
1
,
Kazumi Oda
1
1岐阜県立看護大学看護学部
1Gifu College of Nursing
キーワード:
性教育
,
セルフケア
,
糖尿病患者
,
思春期・青年期
Keyword:
性教育
,
セルフケア
,
糖尿病患者
,
思春期・青年期
pp.132-140
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
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思春期・青年期1型糖尿病患者の計画妊娠への理解を推進する基礎教育として「性教育セミナー」を開催している.今回は計画妊娠の重要性と安全な妊娠・出産・育児を理解することに焦点を当てた「性教育セミナー」の効果について調査した.思春期・青年期1型糖尿病患者と保護者計34名を対象とした.セミナー受講前後に,患者には患者自身に対して,保護者には「あなたの子どもがどのように答えるか」を予測した回答を問うかたちで,①妊娠・出産に関して,②出産希望時の相談,③妊娠・出産・育児に対する困難など,13項目の意識について自記式質問紙調査を行った.結果,性教育セミナー受講前後では,計画妊娠の知識があるかどうかの患者の意識に有意な差がみられたが,その他の項目については認められなかった.しかし,患者と保護者は,セミナー受講後,出産希望時には医療機関に相談すると回答した割合が増え,糖尿病をもっていることが妊娠・出産・育児を困難にするとは思わないと回答した割合が増えた.また,患者は,妊娠希望時にはHbA1c7%未満を目指すと回答した割合が増えた.しかし,集団を単位とした教育形態は限界があることが明らかとなったため,今後,教育内容・方法について検討が必要である.
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