Japanese
English
【研究報告】
安定した血糖コントロールを維持している糖尿病者の日常生活の工夫行為
The Contrived Behavior in Daily Life of Maintaining Controlled Blood Sugar Levels with Diabetic Patients
内堀 真弓
1
,
井上 智子
2
Mayumi Uchibori
1
,
Tomoko Inoue
2
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科博士(後期)課程
2東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
1Graduate School of Health Sciences, Doctoral Program, Tokyo Medical and Dental University
2Graduate School of Health Sciences, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
2型糖尿病
,
自己管理行動
,
日常生活
,
患者教育
,
質的研究
Keyword:
2型糖尿病
,
自己管理行動
,
日常生活
,
患者教育
,
質的研究
pp.141-149
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
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本研究は,糖尿病をもち生活する人々の主体的な自己管理行動の形成と継続を援助する患者教育に資することを目指し,安定した血糖コントロールを維持している人々の日常生活の工夫行為を明らかにした.外来通院中で血糖コントロールの安定している2型糖尿病患者21名を対象に,日々の生活のなかで血糖コントロールを良好に保つために行っている工夫行為について半構成的面接調査を行い,質的帰納的に分析し,以下を明らかにした.人々の創意・工夫に着目した日常生活の工夫行為内容は119に整理され,さらにその共通する意図に着目した結果,29の日常生活の工夫行為分類が抽出された.それらは,食事・運動・モニタリング・周囲とのかかわり方・自己管理方法の決定・健康への心がけといった,生活のあらゆる場面にわたっていた.生活行動の主体者としての当事者の視点に立った日常生活の工夫行為に関する情報の有効活用から人々の自己管理行動の形成と継続を促す援助の可能性が示唆された.
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