第6回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム
糖尿病教育のシステム作り―一次予防,二次予防,三次予防を考えて
河口 てる子
1
,
川口 洋子
2
Teruko Kawaguchi
1
,
Youko Kawaguchi
2
1日本赤十字看護大学
2北海道大学医学部附属病院
1The Japanese Red Cross College of Nursing
2Hokkaido University Hospital
pp.40-41
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
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糖尿病は,平成9年の糖尿病実態調査で約1,370万人(糖尿病の可能性を否定できない人を含む)の患者がいると明らかになった.その後も患者は増え続け,合併症を起こす人もその治療費も増大し続けている.不況下の現代では,人々は将来に不安をもつためか,多くの人にとって唯一の資本である身体の健康に関心をもち,健康関連番組は高い視聴率を得ている.このような状況下であれば,糖尿病教育は,人々に好意をもって受け入れられるであろう.しかし,その方策,システム作りとなると,なかなか難しいものがある.
WHOが示す糖尿病の予防概念では,一次予防,二次予防,三次予防があるが,日本において,これら一次予防,二次予防,三次予防は,それぞれ独自に行われ,有効に機能しているとは言いがたいものがある.
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